京都祇園祭の由来や特徴、見所のご紹介。

日本3大祭り、および京都3大祭りの一つである、京都祇園祭は、八坂神社の祭礼です。毎年7月1日の吉符入りに始まって、宵山・山鉾巡行・神興祭・花傘巡行・還幸祭などの多彩な祭礼行事を通し、7月29日の神事済奉告祭、7月31日の疫神社夏越祭までの1か月にわたって行われる壮大なお祭りです。京都祇園祭は毎年選ばれるお稚児さんによる疫病退散を祈る神事があったり、伝統のお囃子、芸能の上演、そして京都市内各町内が支え巡行する山鉾や数々の宝物の披露など。真夏の京都祇園祭は、毎年延べ約百万人を集める一大イベントです。祇園祭は貞観11(869)年、京の都に流行した疫病の退散を祈願して始まったとされています。その後、1000年ほど前あたりから「祇園会」として毎夏の恒例の祭礼となりました。足利時代になると、祇園祭の主役は民衆へと移り、それぞれの町単位で自慢の鉾や山を作り、高価な輸入品で飾り立てたり、当時の粋をこらした染織で飾るなどして、お互いの伊達を競いました。その後、応仁の乱、戦国時代、天明の大火、幕末の争乱などで京都の町が火災に見舞われるたびに祇園祭の山鉾がたくさん被災しましたが、大衆や時代の画家、大工たちの支えで今日まで連綿と継承されてきました。

山鉾巡行は7月17日の午前9時より、四条烏丸の長刀鉾を先頭に32基の山鉾が巡行。

京都祇園祭は7月1日の吉符入から28日の神輿洗までさまざまな行事がありますが、祇園祭のヤマ場は17日の山鉾巡行とその前夜の盛り上がりを見せる宵山でしょう。祇園祭「宵山」はそれぞれの山鉾を有す町ごとに飾り付けられた32基の山鉾の駒形提灯に灯がともされ、「コンチキチン」と祇園囃子が鳴り響き翌日の巡行を控えて大勢の人出でにぎわいます。最近では3日前の「宵々々山」から山鉾が披露されるようになり京都祇園祭は7月15日〜17日に最高潮を迎えます。京都祇園祭山鉾巡行は、山鉾32基が集結する絢爛豪華なパレードで、午前9時、四条烏丸から東に向かって勢揃いした山鉾が、長刀鉾を先頭に、毎年決められるくじ順に従って市外中心部を巡行します。コース中の交差点では、鉾の車輪の下に割竹を敷き、高さ25メートル、重さ12トンもある鉾を一気に向きを変える豪快な「辻回し」が行われ、観衆の喝采をあびます。
<山と鉾>
現在巡行しているのは鉾が9基、山が23基。鉾のうちには、傘鉾2基、船鉾1基が含まれます。また、山のうちの3基は車輪のついた曳山、残りは人がかつぐ舁き山(かきやま)です。 ●鉾
鉾のサイズは、鉾の先まで約25メートル、屋根の上まで約8メートル、4つの車輪は直径2メートル弱、重量 は10〜12トン。指揮者の音頭取りや囃子方ら20人以上が乗り、約40人の曳子が綱をひき巡行します。

祇園祭の観覧席は御池通りをはさんで設置されます。ネット予約は6月上旬には終了。

山鉾巡行の様子を間近で見られる御池通りには例年祇園祭特設の巡行観覧席が用意されます。しかし、その人気はすさまじく、最近はじまったインターネット予約も6月にはもう満席状態です。観覧席を確保できなくとも。巡行はコースが長いので十分に見ることができます。祇園祭は以前は前の祭と後の祭に別 れて、それぞれ別の山鉾が巡行していましたが、戦後、交通事情などにより巡行が合併したこともあって、従来の後の祭の巡行日だった24日には、山鉾の古い形を再現した花傘10数基や鷺舞、花街の踊りや子ども神輿など総勢千人の「花傘巡行」が行われます。

<7月2日決定。今年の山鉾巡行順のくじ取り結果>

前祭(さきのまつり)の山鉾巡行
1.くじ取らず 長刀鉾(なぎなたほこ) 四条通東洞院西入 
2.孟宗山(もうそうやま) 烏丸通四条上ル
3.油天神山(あぶらてんじんやま) 油小路通綾小路下ル
4.保昌山(ほうしょうやま) 東洞院通松原下ル
5.くじ取らず 函谷鉾(かんこほこ) 四条通烏丸西入
6.太子山(たいしやま) 油小路通仏光寺下ル
7.四条傘鉾(しじょうかさほこ) 四条通西洞院西入
8.占出山(うらでやま) 錦小路通室町東入 
9.鶏鉾(にわとりほこ) 室町通四条下ル
10.白楽天山(はくらくてんやま) 室町通綾小路下ル
11.霰天神山(あられてんじんやま) 錦小路通室町西入
12.山伏山(やまぶしやま) 室町通蛸薬師下ル
13.月鉾(つきほこ) 四条通室町西入
14.芦刈山(あしかりやま) 綾小路通西洞院西入
15.綾傘鉾(あやかさほこ) 綾小路通室町西入
16.蟷螂山蟷螂山(とうろうやま) 西洞院通四条上ル
17.菊水鉾菊水鉾(きくすいほこ) 室町通四条上ル
18.木賊山(とくさやま) 仏光寺通西洞院西入
19.伯牙山(はくがやま) 綾小路通新町西入
20.郭巨山(かっきょやま) 四条通西洞院東入
21.くじ取らず 放下鉾(ほうかほこ) 新町通四条上ル
22.くじ取らず 岩戸山(いわとやま) 新町通仏光寺下ル
23.くじ取らず 船鉾(ふなほこ) 新町通綾小路下ル


後祭(あとのまつり)の山鉾巡行
24.くじ取らず 北観音山(きたかんのんやま) 新町通六角下ル
25.くじ取らず 橋弁慶山(はしべんけいやま) 蛸薬師通室町東入
26.黒主山(くろぬしやま) 室町通三条下ル
27.八幡山(はちまんやま) 新町通三条下ル
28.鈴鹿山(すずかやま) 烏丸通三条上ル
29.役行者山(えんのぎょうじゃやま) 室町通三条上ル
30.鯉山(こいやま) 室町通六角下ル
31.浄妙山(じょうみょうやま) 六角通烏丸西入
32.くじ取らず 南観音山(みなみかんのんやま) 新町通錦小路下ル


<京都祇園祭りスケジュール>
(7月1日〜31日)
●1日/吉符入り[各山鉾町]/長刀鉾町お千度(稚児社参)[長刀鉾町・八坂神社]
●2日/くじ取り式[京都市役所]/山鉾町社参[八坂神社]/吉符入り[各山鉾町]
●3日/神面改め[船鉾町]/吉符入り[各山鉾町]
●4日/吉符入り[各山鉾町]
●5日/稚児舞披露[長刀鉾町]/吉符入り[各山鉾町]
●10日/神事用水清祓い[宮本講社]/お迎え提灯[祇園万灯会]/御輿洗い[四条大橋]/鉾建て[各鉾町]/清祓い[各山町]
●11日/鉾建て[各鉾町]/清祓い[各山町]
●12日/鉾建て[各鉾町]/鉾曳き初め[各鉾町]/清祓い[各山町]
●13日/長刀鉾稚児社参[長刀鉾町]/久世駒形稚児社参[久世町・八坂神社]/鉾建て[各鉾町]/鉾曳き初め[各鉾町]/清祓い[各山町]/山かつぎ初め[各山町]
●14日/役行者山護摩焚き[役行者町]/松原中之町神供[松中会]/鉾曳き初め[各鉾町]/清祓い[各山町]/山かつぎ初め[各山町]
●15日/ご斎竹建て[高橋町]/御手洗井戸開き[御手洗町]/鉾曳き初め[各鉾町]/宵宮祭[八坂神社]
●16日/大政所神剣拝戴[大政所町]/献茶祭[八坂神社]/鷺舞・田楽[八坂神社]/日和神楽[各鉾町]/あばれ観音[百足山町]/宵山[各山鉾町]
●17日/山鉾巡行/神幸祭[八坂神社〜四条御旅所]
●22日/狂言奉納[八坂神社]
●23日/ご斎竹建て(オハケ神事)[八坂神社]/献茶祭[八坂神社]/琵琶奉納[八坂神社]
●24日/花笠巡行/還幸祭[四条御旅所〜八坂神社]
●25日/狂言奉納[八坂神社]
●28日/神社事用水清祓い[宮本講社]/御輿洗い[八坂神社]
●29日/神事済奉告祭[宮本講社]
●31日/疫神社夏越祭[八坂神社]



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